Since 1997/06/07
トップページ
書籍寸評
ひとりごと目次
物欲の鬼目次
晴耕雨読(日記)

ご意見ご要望はこちらへ:takuchip@greensoft.co.jp

書籍寸評(21) 2004年11月以降

  • 「デジタル書斎活用術」 紀田順一郎、東京堂出版、2200円

     副題「個人の「知的生産」のための「電脳」書斎づくり」とある。この人の文章は、どうも理屈っぽくて堅苦しいのでこの類の書籍としては面白みが欠けるのであるが、取り扱っている題材が物欲をチクリと刺激するので、ついつい手に取ってしまう。得ることもないが、時々、こういった本を読んでテンションを上げておくことが必要である。そのために2200円も投資する必要があるのかというと疑問というレベルの内容。
    (お勧め度:70/100)2005/02/08登録

  • 「さまよう刃」 東野圭吾、朝日新聞社、1700円

     娘を殺された父親の犯人に対する復讐劇。全体的に、どんでん返しがあるわけでもなく、昨今の新聞記事で見かけるような事件の経過を辿っていくようだ。日常茶飯的に報道される居たたまれない事件に対する作者の怒りを感じる。また、この怒りには共感し、主人公に対しても理解をしたくなる。
     小説的に見ると、こんなものかという程度で、わくわくするほどのものではない。後味の悪い読後感が残念。テーマがこれでは仕方がないか。
    (お勧め度:80/100)2005/02/07登録

  • 「死都日本」 石黒耀、講談社、2300円

     第26回メフィスト賞受賞作。著者にとってはこの小説が処女作とのこと。
     簡単に言えば、火山小説であるが、これが強烈な物語で、しかも、「死都日本シンポジウム」が開催されたほど日本の火山学者を刺激した内容なのだ。爆発は霧島火山帯なのであるが、あっというまに九州全土が壊滅状態となる。
     私は素人なので、どこまで著者の火山の知識が本物なのかわからないのであるが、前出のシンポジウムに多くの火山学者が参加し、内閣府や国土交通省も後援するなど、各方面でマジになっているところをみると、満更でもないようだ。その昔、小松左京原作の「日本沈没」という映画を見たとき以上の驚きだ。もちろん、娯楽としての小説としても十分楽しめる。あいかわらずの安直な公共事業批判を除けばであるが。
    (お勧め度:95/100)2004/12/14登録

  • 「出たとこ勝負のバイク日本一周(実践編)」 小林ゆき、笊カ庫、650円

     いよいよ日本一周に出発。内容的にはあまり細かく記載されていないのでよくわからないが、日々の走行には苦労、笑い、涙があったことであろう。また、全国各地の景色や人との出会い、多くの思い出が残されたのであろう。
     この本では、その一端しか紹介されていないが、著者がモータージャーナリストとして活躍するようになった原点となるツーリング出会ったことは想像に難くない。日本一周、言葉で語るのは簡単であるが実行することは、なかなかできるものではない。そういう意味では、本当に尊敬できるのだ。
    (お勧め度:80/100)2004/11/10登録