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Since 1997/06/07
書籍寸評
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書籍寸評(7) 1999年05月以降
最近忙しいので、本を読む暇が無く、書店で本を選んでも失敗も多くなっている。やっぱり勘が鈍ってきているのだなと感じる。月に20冊も読んでいた頃は、読もうとする心意気も違ったのだろうけど、かえって納得のいく本ばかり読んでいたような気がする。
それとも、自分が馬鹿になって、夢とか期待とか好奇心とかが小さく弱くなって、無味無臭のツマラナイ人間になってしまったのか。
- 「関ヶ原の戦い」
檜山良昭、角川書店、1300円
バーチャルリアリティ小説とあるように、確かに非現実的な歴史小説が多い中で、いかにも目で見てきたようなジットリとした書き込み方である。
帯にタイムスリップ装置でいった400年前の世界・・・とあるので、この小説をSFとして読むのか、歴史小説としてとらえるのか、そこで感想が違ってくると思う。私の場合は、どうしても「戦国自衛隊」の世代であるので、あの小説のイメージが強く、そう捕らえてしまったのでやや期待はずれであったが、あくまでも歴史小説として読めば十分面白く内容が濃い。このボリュームと内容であれば、1300円は安いぞ。
これから読む人は、歴史小説として読むように(笑)。
(お勧め度:60/100)1999/08/12登録
- 「眠る馬」
雨宮町子、幻冬舎、1800円
ああっ、もうだめだ、俺には集中力というものがなくなってしまったのか・・・。そんな嘆きが何度も出てきた。
前々出の「ひまわりの祝祭」に続いて、またもや未読本が出てしまったのだ。とにかく120ページほど読んだのだが、なんにも面白くないし、先も気にならないし、状況もよくわからない。登場人物ばかり多くて人間関係は説明不足で状況もデータ不足でストーリに集中できない。この時点になっても、主人公はこの人だろうと想像できるだけで、何を目的としているのか、この本はいったい何を書きたいのか、もう何にもわからない。ミステリというならば、謎があっても良いのだけれど、謎は人間関係ばかりで、論点散漫で気合い減退。時間がもったいないと見切りをつけた次第であります。
要は何もわからないままで、諦めてしまったわけですが、まあ、それは私自身の集中力とか読みたいという欲求とか興味の対象とか、それらがかち合わなかっただけで、万人が同じような感想をもつわけではないと思います。従って作者の能力云々ではないと信じております。
でもなあ、私だってPAT会員だし、毎週2レースは必ずJRAに貯金している身であるし、競馬関係(なのとサラブレット誘拐)の小説なら絶対面白いだろうなと確信していたのに・・・・。
(お勧め度:--/100)1999/08/12登録
- 「「超」整理法3」
野口悠紀雄、中公新書、660円
このシリーズも3冊目なんですね、この人、東京大学の教授でありますが、まあよく似たような ネタで書きますね。今回も言おうとすることは実に簡単なことであって、このネタで1冊を書き上げる筆力はたいしたものです。でも後半はまったく違う話になっていてなんだかなーと思いながら読みました。というよりも流し読みですな。東大教授が書いたとは思えないほどわかりやすく(内容薄く)書いてくれてありますので、あっというまに読了です。
基本的に山根一眞なんかとは違うんですね、この方。遊びがない。学者であるから遊んでいる暇もないかもしれませんが、魅力はありません。文章にも面白みがありません。残念です。
ちなみに私はぐずぐずいっているばかりでありませんで、「超」整理手帳を2年にわたり使いました(革装版だぞ)。押し出しファイリングシステムについても理論的には共感できます。
(お勧め度:30/100)1999/08/04登録
- 「ひまわりの祝祭」
藤原伊織、講談社、1700円
直木賞まで受賞してしまった「テロリストのパラソル」は、実におもしろく楽しめたものであるが、その後、受賞第一作として刊行されたこの本については、どういうわけかいやな予感がしてずっと手に取らずいた。先日、読む本がなくなり書店でゆっくり選んでいる暇もなかったので、目に付いたこの本をついつい手に取り購入してしまったのだが、まあ、最初の感が当たっていたというか、やっぱりわかるんですよね、自分に合うか合わないかが・・・。
前置き長くなりましたが、この本2/3読んだところで未読となっております。この後読む気もありません。この2/3読むだけでも随分と時間がかかりました。正直言ってつまらないのです。
2/3読んでやっと核心に迫ってきたというか、なんとなく中心となる話題がでてきたというか、方向性が見えたというか、まあそこまで行き着くまで長いこと長いこと。飽きてしまいました。読み続ければものすごく面白いのかもしれませんが、えーと、私忙しいのです。ここまで費やした時間が非常にもったいなく思います。
次の作品を読むかどうかは、その本から醸し出す匂いを嗅ぎ分けて決めたいと思います。
(お勧め度:--/100)1999/08/01登録
- 「五十年目の零戦」
鳴海章、集英社文庫、650円
久しぶりの文庫本。単行本の棚を見回してぐぐっとくるものがなかったので、普段は見ない文庫の棚を見て見つけたのもの。
この作家の本は初めて読んだ。よく新書とかで名前は見かけるのだが、手にするまでは至らなかった。作者の年齢とかわからないのだが、読んでみて第二次世界大戦を題材とした内容とは反対で結構若い、あるいはそういう感性の方であろうかと感じた。全体の文章の雰囲気が堅苦しくなく生き生きとしていて読みやすかったからだ。
帯とかカバーの解説では内容がよくわからないのだが、要は零戦のレストアの話。かなり取材やら研究やらをしてあるようで、流れとは別の知識がかなり書き込まれている。偽札を扱った真保裕一「奪取」と同じ雰囲気。随分とマニアックである。
新聞記事とか雑誌の特集記事に使えそうな題材であるが、小説というよりも記録ものみたいに読める。最後もあっさりしていてそれはそれでよし。
オウムの事件をヒントにしただろう新興宗教に関係したような話が少しでてくるが、尻切れトンボで終わってしまって、まったく意味不明。あの部分は必要ないのでは。読んでいてそっちの方向に話が進んでいくのかと少し期待してしまった(笑)。
(お勧め度:70/100)1999/08/01登録
- 「天才伝説 横山やすし」
小林信彦、文藝春秋、1429円
遂に大好きな小林信彦の登場である。こういう題材を扱っても、やっぱり小林信彦らしい視点と記述で安心する。
私の年代でも横山やすしは現役で楽しんだわけで、この中に出てくる時代背景とか漫才ブームの衰退も同時進行で体験している。オレたちひょうきん族って番組は大嫌いだった。笑いにあまり小難しい事は言いたくないが、この番組を見ると、芸ってなんだ、と考えてしまう。
おそらく小林信彦もそう感じたろうし、横山やすしも同じように感じたんだと思う。この本を読んでみて改めて思い返してみると、あの啖呵を切るやっさんが懐かしく思う。西川きよしは好きではなかったが、やっさんは許せてしまう何かがあったのだと思う。
(お勧め度:85/100)1999/07/14登録
- 「破線のマリス」
野沢尚、講談社、1500円
実に緊張感がある作品で素晴らしい。「リミット」でも母親の子供に対する母性というか感情が土台にしてストーリを展開して成功しているが、この作品でも大変うまくその辺を使っていて、最後のシーンでは目を凝らしたくなるほど主人公に感情移入をしてしまった。
全体に流れる緊張間は途切れることなく、飽きさせない。すごい筆力である。テレビ報道の内幕ということであるが、それほど突飛なことではないように感じられ、おそらく実際にはもっとひどい状態ではないか。だからこそ、作品に親近感を感じ、リアルにも感じるのである。突飛な内容にしなかった作者の作戦勝ちであろう。
この作品は、江戸川乱歩賞受賞作である。リミットは受賞2作目。読む順番が逆であったが、リミットは乱歩賞受賞作を超えられなかったのではないか。面白いという評価は変わらないが。
この作家も次作に期待したい。
(お勧め度:96/100)1999/07/05登録
- 「ケータイ着メロ
、ベスト・オブ・ロック編」
(株)イシサキ編、情報センター出版局、580円
30も半ばを過ぎる歳になって着メロもないじゃないかと我ながら思うのだけれど、ついつい買ってしまったこの本。なんといってもベスト・オブ・ロック編というのがいいじゃないかと・・・。
しかし、ベスト・オブ・ロックといいながらも、概してこの類のCDとかテレビ番組なんかがそうであるのと同じで、おいおいこれがロックかよ、と思わず悲しくなるようなものが多いのだ。だってアバですよ、カーペンターズとか。でも中には、DOORSのLight my fireなんてのもあったりして、これにはうれしくなってしまう。
そんなに文句言うのであれば買うなとお叱りを受けそうであるが、だいたい書店が悪いのだ。サランラップみたいなので包んで中を見ることが出来ないようにして売っているのだから。まさか、書店で立ちながらあんな面倒くさい入力をやらんよ。それで極めつけは俺の携帯電話(DoCoMo D501i)は対応機種外ではないか。全然役にたたないぞ、この本。対応機種も帯とか表紙では判らなくて、中を見ないと確認できないんや。だっだっだっ、だいたいやね、iモードは今売れ筋やんか、対応しておきやああああ、まったく腹が立つ。
と、前の「催眠」より感想が長くなったのも腹が立つ。感動が得られない最悪の本であった、着メロ本。懲りた。
(お勧め度:10/100)1999/07/01登録
- 「催眠」
松岡圭祐、小学館、1995円
「千里眼」に続いて読んだのであるが、もうこういう本を読んでしまうと、書店でなかなか次の本が見つけられない。何故なら、すべての本がつまらなそうに見えてしまうからだ。
イヤー、面白かった。決して殺人が起きなくてもミステリーになるのだね。「千里眼」のような派手さはないのだが、ぐいぐいと引き寄せ話さない筆力はすごい。なんといっても、人間の本質を見抜く技術を理論的に
見せつけるところが面白い。スカッとする切れ味だ。
もうこの作家の本は、すべてリアルタイムで読んでいくことであろう。
文句なしにおすすめ(^^)
(お勧め度:100/100)1999/07/01登録
- 「モバイル書斎の遊戯術」
山根一眞、小学館、1500円
出ましたね、DIMEにて連載されたものの単行本。まだ連載はしているが、出てきますねえ、私が欲しいと思っていたアイテム、グッズ等々。
わかります、わかります、あなたの気持ちって感じで著者の思い入れをものすごく感じます。
私は、この人の○○○書斎という本は、見かければすべて買っていますが、相変わらずこだわっています、電子化、モバイル化。何もそこまでも・・・というものも多々ありますが、そのこだわりが、原動力なんですね、著者の。実は私もそうです。いいんです、他人は。自分が納得できれば・・・。
ということで、内容はというよりも、この人のこの関係の本であるだけで、すべて許してしまいました(笑)。すみません、参考にならなくて。
(お勧め度:90/100)1999/06/26登録
- 「突破者それから」
宮崎学、徳間書店、1600円
キツネ目の男である。デビュー作「突破者」の細かい内容は忘れてしまったが、こちらはその後の続編という感じである。特にバブルの狂乱を生々しく書いてあって迫力ある。これを読むとバブルの意味がよくわかる。すごいですね。
作者は、「突破者」から一躍時の人みたいになって雑誌のインタビューやら単行本やらを出したりして、いろいろな分野に顔を出している。評論家みたいになってしまった感がある。その辺はなんとも・・・という感じであるが、何にしてもこの人自身の経歴が普通でないため、やること話すことがすごく身近じゃなくて面白い。そういった意味では、ビジネス書ではない読み物的バブル本としてこの本は楽しめるのでは。
(お勧め度:70/100)1999/06/25登録
- 「超かんたん篆刻」
真鍋井蛙、芸術新聞社、1500円
なんと、「すみブックス」である。いわゆる篆刻の入門書であるのだが、この本の最大のウリは印材(面)に布字する方法である。布字とは印面を掘る部分を書き込む作業である。原稿を鏡像にしながら書き写すのが従来のやりかたでああるが、これが以外に大変。センスもいる。
ところがこの本が薦める方法がマジック転写法で、実際これでやってみたのだが、本当に簡単。かなり邪道であると思うが、あまりにも簡単でその魅力大。
具体的には書かないが、かなりおすすめである。そのほかにも全体的に写真も大きくわかりやすい解説で入門用としては好ましい。
ちなみに2年前に初めて彫った「麟」の字(笑)
(お勧め度:興味ある人には85/100)1999/06/18登録
- 「イントゥルーダー」
高嶋哲夫、文藝春秋、1429円
サントリーミステリー大賞受賞作である。つまり新人。
コンピュータ犯罪というよりも、原発とか覚醒剤とかコンピュータとか題材にしやすいものを絡ませてのものであるが、ミステリー(謎)というよりも小説的な魅力はある。
半分は後半に掛けての下地作りに徹しているのでやや間延びしているが、さすが大賞受賞作だけあって、終盤のまとめ方はうまい。ただし、謎解きの部分などやや説明不足の感あり。また、全体的に薄く書き込みが足りないようにも思える。読了後の充実感にやや欠けるのだ。
まあ、なんにしろ次作に期待したい作家である。
(お勧め度:70/100)1999/06/18登録
- 「WorkPadナビゲーションブック」
中井紀之、山田達司、日経BP社、2800円
現在私がWorkPadにはまっているのはココとココとココに書いたわけであるが、買った当初は訳が分からなかったので、この本を購入した。ブームであるのかワカラナイが、WorkPad関係の本が以外にも数冊出ており、その中でも品良く必要なことだけまとめてくれてるのがこの本。
パソコン関係の入門用書籍はマニュアルの焼き直しみたいなのが多い中で、ちょっとこだわったこの造りの本は好ましい。WorkPad初心者ならばぜひ手に入れたい一冊。
(お勧め度:80/100)1999/06/15登録
- 「柔らかな頬」
桐野夏生、講談社、1800円
前作「OUT」も同じような読後感を持ったのだが、全体にどんよりした灰色の雰囲気は、どうにもやるせない。内容の面白いとか面白くないということではなくて、今の自分には素直に「あー、面白かった」と言えない気分なのである。それだけ現実とか人間の心情を忠実に再現しているのかとも思えるのだけれども。おまけに、この癌に冒され死んでいく元刑事の年齢が自分に近いのがなんとも言えない。 しかし、最終的な結末がはっきりしない部分は読者に対する裏切りではないか。読者は、もしこの小説がミステリーであるならば、すっきりした解決を望んでいるのでは無いか。
何度か出てくる犯罪に至るシーンも刑事の想像(夢)の部分であったということも、なんだ、と思わざるを得ない。手法としてズルイと思う。
結局作者が何を書こうとしたか。帯に書かれているように「孤独と自由を追求する・・・」ということであるなら成功かもしれない。その辺が読者の期待した部分と一致するかは別である。最後まで一気に読ませる魅力はあるが、どうも私の感性とはあわないような気がする。
最後に、元刑事が好んで聴いている Stevie Ray Vaughan And DouBle Trouble は、私も好んで聴く。桐野夏生の好みであろうか?ちょっとうれしい。
(お勧め度:75/100)1999/06/13登録
- 「くたばれ!チープなウェブサイト」
ビンセント・フランダース&マイケル・ウィリス、
インプレス、3800円
自分もケチなホームページを作る身、他人の目が気になる。それなりの信念をもって運営しているのだが、この本を読まずしてもまったくチープだなとは感じている。
ホームページ作成技術については、あまりにも入門的な初歩的な役に立たない解説本が多い中で、この本は飛び抜けて役に立つ解説本である。とにかく悪い例を実際のウェブページを実名・写真入りで遠慮なく指摘し、ケチを付けているのだから。
そして、何がダメか指摘し、改善方法をアドバイスしていく。特に、最新技術、デザイン優先、スピードを犠牲など諸悪の根元を徹底的に切り捨てているのが心地よい。まさにクールなサイトの作り方だ。
値段が高いだけあって、役に立つだけではなく、紙質も良いし、写真もきれい、作者の写真がいかにもアメリカっぽいセンスで随所に登場するのは閉口だけど、紙面構成もわかりやすく、翻訳も適切であり、実に良質。Web デザインに興味のある方には絶対おすすめの1冊。
(お勧め度:90/100)1999/06/11登録
- 「千里眼」
松岡圭祐、小学館、1700円
1999年もまだ半年であるか、この時点で今年度一番の傑作本が出てしまった。文句なしに面白い。
息をつかせないテンポのよさ、飽きのこない設定、予想の付かない展開、スケールの大きい事件、まったくマイナスがない内容だ。私は、初めてこの作家の本を読んだのだけれどビックリしました。世間では「催眠」という本が映画化され、すでに上映されているというではないか。ちなみにこの本も映画化されるそうだ。特にラストの東京湾上空のシーンは日本で映画化されてどの程度リアルに見せることが出来るかがポイント。
1日半で読んでしまったが、早く読んでしまうことが本当にもったいないと感じた幸せ本であった。主人公があまりにもスーパーウーマン過ぎるが、でもいいではないか。
「催眠」の続編だそうだが、これは過去の2冊も読んでみる価値があるぞ。
いま一番の注目作家だ。
(お勧め度:100/100)1999/06/08登録
- 「墜ちた鷲」
森純、読売新聞社、1700円
もう2週間もちびりちびりと読んでいるのだけど、まったく気が乗らず苦痛になってきたので不本意であるが、読むことをやめることにした本。なんであろう、とりあえず最後までは読むつもりでいたのだが。
申し訳ないのだが、面白くないのである。帯には、営利誘拐の完全犯罪に挑んだ・・・とあり、とっても面白そうなのである。もう少し読めば何らかの仕掛けがあってぐぐっと引き込まれるのかどうかわからないが、とにかく私、時間がもったいのである。やることはいっぱいあるのだ。
結局、目的がワカラナイのだが、著者の目的が。誰が主人公なんだ?半分読んでもワカラナイ。困ったものである。
と、ここまで書いてカバーを見ると(普段はカバーをとって読んでいる)、遺作・・・とある、なぬ、著者紹介の欄を見ると、今年の1月に肝不全でなくなっているでは、しかも48歳、しかもしかも静岡県うまれではないか。なんかいたたまれなくなってきた。
(お勧め度:***/100)1999/06/03登録
- 「病葉流れて」
白川道、小学館、1680円
これは凄い、傑作です。『麻雀放浪記』を初めて読んだときのような、うれしさを感じる。神様、ずっと期待して待っていた阿佐田哲也の後を引き継ぐ作家と確信した。とにかく、先を先をと読み急ぐ快感、たまりませんね。
私にとっては、ギャンブル小説+青春小説となると、もうそれだけでうれしいのですが、ギャンブルも麻雀をメインとしているところがよろしい。切なく悲しい、それでもってギャンブル独特の緊張感、諄いようですが、たまりませんね。
続編も「週間ポスト」に連載中であるとか。また楽しみが増えました。
(お勧め度:100/100)1999/06/02登録
- 「熱波」
今野敏、角川書店、1700円
帯の言葉から入ってはズルイのだが、「沖縄が独立、空前の暴動が日本というシステムを脅かす」という文句からは想像できる内容とかなりかけ離れていて、とても残念。
発想はいいのだけれど。空前の暴動にしては、小規模というかスケールが小さいのだな。全体的に、夢は大きく、現実は小さいというか、こういう内容で有れば、沖縄という地域が持っている歴史と現状から言えば、もっと凄いことが起こっても不思議はないと無知な本土の人間は思ってしまう。
そういう意味では現実を描かない小説としては失敗と思われれる。読者の想像とギャップが有りすぎたようである。
カバーのデザインは良い。
(お勧め度:60/100)1999/05/31登録
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